ネットで見かけた気になるニュース。シャープのOBが地方の空き地を利用してVR本屋を計画中とのこと。店舗内で来客がウエアラブル端末を頭部に装着して、目の前に本棚が並ぶ書店を模したVR空間が広がる仕組み。歩いて本を探したり、「立ち読み」したりすることができる。とあるが….
3年後めどに地方の空き店舗活用したVR本屋
シャープOBらが設立したベンチャー企業が、書店を再現した仮想現実(VR)空間の中で、好きな本が探せる「VR書店」の企画・開発に乗りだした。今年前半にも実証実験を開始し、平成32年前後に地方の商店街の空き店舗などのスペースで開設する計画だ。斬新な発想でヒット商品を連発してきたシャープのDNAを生かし、過疎化が進む地方の活性化につなげ、本との出会いの場や新たな読書の楽しみ方の提供を目指す。
ニュースではVR書店の将来像について「人が集まり、交流をしながら読書が楽しめるスペースにしたい」と語る。まずは地方自治体と連携し、今年前半にも商店街の空き店舗を活用し、図書館を再現した原型モデル「VR図書館」の実証実験を実施。課題を探り、運営方法などを詰める。とあるが、結構難題山積みと思えるのは私だけだろうか?
気になった事と考えられる問題点
- VRゴーグル(HMD)の使い方に地方の高齢者たちが対応できるか?(若い人少ないでしょ…)
- 人が集まり、交流をしながらとあるが、VR内にお客のアバターを登場されるのか?
- 購入はVR空間からネットで購入らしいが、本屋に来た人はその場で入手したいのでは?
- VRでネットにつながった本屋なら、自宅でいいんじゃないのでは?
VR発展の最大のポイントは「コミュニケーション」だと思うんです。一番手っ取り早く言えば、現状のMMOがVRで出来るようになれば、すごいスピードでVRは浸透するだろうし、その技術から派生してVRチャットや参加型VRイベントなどミニマムなコンテンツも増加していくと思う。
ただこの時のポイントはユーザー自身をどう表現するか?で、ARを利用して現実空間とVRを融合する事も考えられるけど、その場合でもユーザーはゴーグルを装着しているので、何かしらアバターが必要になると思うんですよね。
さらに言うと、そうしたVRを使う利点は自宅にいながらにして遠方の方々をコミュニケーションがとれる、つまり場所に捉われないことにこそメリットがあるので、わざわざある一定の場所に赴かないといけないのはどうなんだろうか?と思われ…
地方の空き地を利用したコミュニケーションの場となるVR本屋。私からすると矛盾することが多すぎる気がしますが、果たしてどのように進展していくのか?目からウロコで「こう来たか!」となるようなコンテンツになることを期待しつつ見守っていきたいと思います。
「VR図書館」の実証実験というのも気になりますので、その辺も調べてみようかな。