VRパースのメリットと種類

今話題のVRで、店舗や住宅の完成予想イメージを見ることができる、ロピデザインのVRパースですが、VRパースにはどんなメリットがあるのでしょう?またVRパースにはどんな種類があるのでしょうか?今回はVRパースメリットや利用参考例も紹介しつつ、各VRパースの種類や、仕様についてお伝えしたいと思います。

VRパースを使用するメリット

1.好きな場所が見れる

今までのCGパースは静止画の1枚絵なので「もう少し右を見たい」など微妙な調整は、その都度修正対応を行わなければなりませんでした。しかし、VRパースは360°画像内を見渡せることができるので、クライアント様自身で自由にVR空間内を見回すことができます。

2.大幅なコストカットにつながる

またペーパーベースでイメージ画が必要な場合でも、360°内の好きなカメラアングルでスクリーンショットを撮って印刷すればいいので、CGパースと費用対効果を比べた場合、格段にコストカットとなります。

3.URLを送るだけで簡単に共有できる

ロピデザインのVRパースには特定のアプリなど用意する必要がありません。納品時にお送りするURLをクリックするだけで、誰でもどこでもVRを体感できます。なのでVRを共有する場合でも面倒な設定などは必要なく、ただURLをメールなどで送ればそれだけでVRを体感することができます。

4.ホームページやFacebookに組み込むことも可能

ロピデザインのVRパースはwebブラウザで見れるように作られているので、個人や企業様のホームページ内にVRを組み込むことができます。またFacebookやYouTubeなどのSNSに取り入れることも可能です。

VRパースの種類について

現在に至るまで、VRパースを開発してきた経緯からロピデザインのVRパースには以下の種類があります。それぞれの長所と短所も明記しておきますので、ご依頼の際の参考にしていただければと思います。※全天球〜などの専門用語については下記で説明いたします。

VRパースver.1 (全天球形プリレンダリング形式:単眼画像)

PCやスマホ単体でVRパースを見ることを目的に作られた最初のVRパースです。主な使用目的として出店主様へのプレゼンなどで使用することを目的としています。また作成当初には現在のようなVRゴーグル(HMD)を用いて見ることは想定していなかったので、VRゴーグルには非対応です。※各イメージをクリックすると実際のVRパースが見れます。

・サンプル(1):2LDK室内

VRパース宣伝のために最初に作ったものです。ビューポイントマークをクリックすることで場面移動ができます。

仕様
PC/スマホ VRゴーグル × SNSへの投稿 ×

・サンプル(2):商業施設

最初の導入イメージは静止画を使っています。ビューポイントクリック後の店内をVRパースで作成しています。マップマークをクリックすることで見たい場所を指示することもできます。

仕様
PC/スマホ VRゴーグル × SNSへの投稿 ×

・サンプル3:商業施設

屋外のファサードから店内まですべての場面をVRパースで作成しています。

仕様
PC/スマホ VRゴーグル × SNSへの投稿 ×

・サンプル(4):VRパースをコンテンツ的に作成した場合

VRパースをコンテンツとして使用した場合の作成例として作りました。各場面で表示内容の情報が提示されたりするので教育的なコンテンツや、昔流行ったゲームブック的な使い方ができるのでは?と思い作成しています。

仕様
PC/スマホ VRゴーグル × SNSへの投稿 ×

※SNSへの投稿とは、FacebookやYoutubeに投稿して直接VR表示出来るか否かを示します。

VRパースver.2 (全天球形プリレンダリング形式:2眼画像)

近年のVRブームに対応し、VRゴーグルを使ってより没入感を高めた2眼画像表示対応のVRパースです。スマホのジャイロセンサーに対応しているので、スマホを傾けたりすることで周囲が見渡せる上に、VRゴーグルをスマホに装着すれば臨場感あふれるVRを見ることが可能となっています。※各イメージをクリックすると実際のVRパースが見れます。

・サンプル(1):商業施設(シーンリンクなし)

スマホで見ている場合、画面右下のゴーグルマークをタップしてスマホを横に傾ければ、2眼VRモードに切り替わります。

仕様
PC/スマホ VRゴーグル SNSへの投稿

・サンプル(2):2LDK(シーンリンクあり)

先ほどと同じVRゴーグルを使用して見ることができるVRパースですが、こちらのサンプルではビューポイントを注視することで場面の遷移ができます。

仕様
PC/スマホ VRゴーグル SNSへの投稿 ×

※SNSの投稿に関して、VR内に複数のシーンにリンクが貼られているものは、FacebookやYoutube側で対応していません。

VRパースver.3 (3Dレンダリング形式:2眼画像)

ここで紹介するVRパースは表現する空間を3Dモデルで作成しているものです。ver1やver2に比べVR内で物を動かしたりすることができるので、よりリアルなVR体験ができますが、処理能力が格段に必要なため、スマホでの使用は現状では下記サンプル程度が限界です。今後スマホの処理能力が向上すればPlayStationVRのようなフル3D空間でのVRも対応できるかもしれません。

・サンプル(1):3DレンダリングのVRパース

このサンプルではスマホ表示を考慮し全て3D表示をしてはいません。ベースとなる海の中の空間は全天球画像を使っているので、完全な3DレンダリングのVRではありません。ただ、一部の魚は3Dオブジェクトで表示していますのでVR内で独自で動くことが可能となっています。

仕様
PC/スマホ VRゴーグル SNSへの投稿 ×

※SNSの投稿に関して、VR内に複数のシーンにリンクが貼られているものは、FacebookやYoutube側で対応していません。

VRムービー(全天球形プリレンダリング形式:2眼動画)

最後にVRムービーの紹介です。今までのVRパースと同じように空間内を自由に見渡すことができますが、VRムービーの場合は字のごとく、動画でVRパースと同じことができます。

・サンプル:VRムービー

※スマホからでは上記リンクで見ることができません。下のFacebookリンクでご覧ください。

VRムービーをスマホで見る場合はこちらから。

VRパースと同じく動画でVRを見れる上にFacebookなどのSNSでも見れるので、とても面白い表現方法ですが、スマホの一部ブラウザーでは見れなかったり、リンクを貼ることが出来ないなど、まだ発展途上のコンテンツです。

仕様
PC/スマホ VRゴーグル × SNSへの投稿

※SNSへの投稿では、一部ブラウザーでは見ることが出来ません。(現在、詳細を調査しています。)

専門用語解説

【用語説明1】
・全天球形プリレンダリング形式とは:3DCGで制作したデータを360°全天球イメージとしてレンダリングし、VR内の背景として使用したものです。背景画像なので立ち位置を自由に移動することはできません。
・3Dレンダリング形式とは:3DCGで制作したデータを3DデータとしてVR内で使用したものです。3Dデータなので360°見渡せるだけでなく立ち位置の移動も可能です。
【用語説明2】
・単眼画像とは:1画面の画像をスマホやPC上で360°見渡せるVR画像です。
・2眼画像とは:左右2画面の画像をVRゴーグル(HMD)で360°見渡せるVR画像です。
・2眼動画とは:左右2画面の映像をVRゴーグル(HMD)で360°見渡せるVR動画です。動画なので立ち位置も変化しますが、自分で好きな位置に移動することはできません。

VRパースの今後について

VRパースやVRムービーなど様々なVRをwebコンテンツとして、どこでも誰でも簡単に見れるよう開発してきましたが、利用目的によってVRパースもver1やver2を使い分けたりする必要が、制作期間や制作コストの面からも現状では必要です。また今後流行がすでに予見されるVRムービーに関しても、スマホで閲覧する場合表示できるブラウザーの有無があるなど、まだまだ今後の課題があるのも事実です。

ですがVRパースver2程度のものであれば、現状のほとんどのスマホでVRゴーグルを装着して、簡単かつお手軽にかなりリアルなVR体験ができるのはとても魅力的なコンテンツであることは間違いありません。

今後ロピデザインでもVRコンテンツの開発を引き続き行ってまいりますので、皆さんがより楽しめるワクワクするVRコンテンツを提供できるよう努力してまいります。

なお、VRコンテンツのスマホブラウザー対応状況などに関しては次回のブログでご報告させて頂ければと考えています。

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